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【書評】「たのしいインフラの歩き方」は、若手インフラエンジニアが読むべき本すぎたので紹介せざるをえない

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現場で使えるインフラ全般の知識を身に付けたい・・・

はい、日々なんちゃってITコンサルタントとして世のため人のため、だいたいは自分のために仕事を頑張っております。

 

コンサルティング内容は主にセキュリティ、ネットワーク、サーバ、データセンターといったいわゆる「インフラ」を専門としてお客様の既存の環境を調査し、より最適なインフラについてのアドバイスを行なっています。

 

ただ、ここで問題なのが現在2年目のくそ若手社員である私。

サーバーを調達したり、ルーターのコマンド叩いたりといった、いわゆる現場での構築や運用・保守経験が微塵もないのです。

 

そして畳み掛けるように、バックグラウンドは、私立文系卒であり基礎的な知識もくそもありません。

 

ところがどっこい、インフラ全体を設計し、運用方法も合わせてお客さんにドヤ顔で語る必要があるのです。もうものすごくドヤ顔です。

 

そういったことを業務として実施する上で、インフラ設計の勘所や運用時の対応など、広範囲にわたるインフラ全般の知識を習得できる本を探していました。

 

そんな時に、書店で見つけたのが、「たのしいインフラの歩き方」という本です。

 

 

592ページものかなり分厚い本なのですが、読んでみるとびっくり。

 

本来現場で汗をかかなければ身につかないような、インフラに関する幅広い知見を習得できる素晴らしい本だったのです。

 

これを読めば自分のような若手インフラSE・コンサルタントが、「お前熟練の技術者か・・・?」と勘違いされるほどの実践的な知識を獲得できる良書だったので、今回はこちらの本をご紹介します。

 

 

書籍「たのしいインフラの歩き方」レビュー

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ざっくり内容を解説

それでは、この「たのしいインフラの歩き方」という本の概要をご紹介します。

 

著者は、斎藤雄介(外道父)さんという方でドリコム社に創業期から勤めていた方で、当初アプリエンジニアだった方がインフラエンジニアに転身し、

 

ドリコムが、小規模なスタートアップだったころから、中小、そして大企業になるまで、あらゆるフェーズのドリコム社のITインフラの提供を担当されていました。

 

そのような各フェーズでのインフラ実装経験を惜しみなく詰め込んだ本がこの本なのです。

 

 Amazonの本書の内容紹介欄に記載されている内容には以下のように記載されています。

 

Tの根幹を支えるインフラを切り盛りするには、いつ・どこで・なにを・どのようにしていくべきか?アプリケーションエンジニアからインフラエンジニアに転身し、小規模なスタートアップから大規模まで幅広い経験を積んだ著者が、十数年で培ったノウハウを集大成。インフラに向き合うための心構え、ネットワーク設計などの基礎知識、最新のクラウド活用法はもちろんのこと、組織の規模別に求められること、引っ越しやコスト削減などのイベントに対処するための考え方など実践的な知識を1冊に詰め込みました。

たのしいインフラの歩き方

 

 

「たのしいインフラの歩き方」をオススメする理由

この「たのしいインフラの歩き方」をぜひ読んでほしいとオススメする理由としては、かなり大まかにポイントをお伝えすると以下の2点があると感じているためです。

 

① 現場での経験からしか得られない実践的なノウハウが得られる

スタートアップから大企業までと各企業フェーズでどのようにインフラを設計、構築し、運用していたかというノウハウが詰め込まれており、明日から現場で実際に役に立つ話が盛りだくさんです。

 

・どのようにネットワークを設計するか

・冗長構成はどのように実装すべきか

・品質はどこまでこだわるべきか などなど

 

現場で十数年経験を積まなければ得られない知識を一手に獲得できるので、「本って良いな」と思わせられました。

 

こんな若手ゴミクズSEがここまでのノウハウを得られてしまうなんて素晴らしい、と。

 

② インフラ全般に関する知識を体系的に習得できる

そのような実践的なノウハウに加えて、基礎的な技術知識を体系的に整理して記載してくれているのが本書です。

 

インフラは分野が多岐に渡り、データセンター、ネットワーク、サーバ、セキュリティと様々です。それらの各分野についても解説してくれているので、

 

足りていない技術知識も合わせて補完することができるのです。

 

この一冊さえあれば、「インフラだいたいわかるでぇ」と言えるのではないかなと思っています。

 

③ 単純に面白い

創業期から有名企業に至るまでの話をストーリー仕立てで記載しているので、単純に読んでいて面白く、

 

トラブルで叩き起こされたりといった、当時の苦労話、そしてそこから得られた知見というのは読んでいて飽きない技術書だったという印象です。

 

「たのしいインフラの歩き方」は、こんな人にオススメ!

このようなインフラ全般に関する今からでも役に立つノウハウ・知識を余すことなく盛り込んだ本書は、以下のような人にはオススメできる本書かなと思っています。

 

 

・インフラ全般の知識を身に付けてお客さんと話せるようになりたい営業さん

・ベテランのノウハウや経験を一挙に得たい若手エンジニアさん

・よくわからないけど、インフラ周りを設計しないといけなくなったSEさん

 特に中規模拠点や大規模拠点まるごとやらないといけないSEさん

・ある程度インフラを知っておきたいアプリ開発屋さん

・物理サーバー、データセンターなんやねんそれ、なクラウド使いさん

・インフラエンジニアに興味のある学生さん

 

私のような若手SEだけではなく、あらゆるエンジニアさんに読んでいただきたい本だと思っています。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。

インフラ周りを身につけることのできるオススメの本をご紹介いたしました。

実際の現場の経験でしか得られない技術知識を得られる本はとても嬉しいですね。

 

ぜひ興味があれば書店で手にとって読んでみてください。