【ざっくりまとめ】Webの新たな時代!『Web 3.0』で実現される世界とは
新たなWebの幕開け!『Web 3.0』とは!?
新たな未来が到来する『Web 3.0』時代の幕開け
昨今、IT・テクノロジー業界では、あるキーワードがバズりつつあります。
それは、『Web 3.0』です。
今や我々の生活にとって『Web』は欠かせないものになっていますよね。
記事を読んだり、動画をみたり、どうでも良いことを呟いたり、連絡を取ったり、買い物など・・・なくなると困るものばかりです。
その『Web』が新たな変化を迎え、『Web 3.0』という新しい時代が幕を開けようとしているのです。
この『Web 3.0』は、我々の生活にインパクトを与えるものとして、徐々に注目を集めはじめています。
それでは、この『Web 3.0』とは一体何なのでしょうか。
過去の『Web 1.0』や『Web 2.0』からさかのぼり、今後のWebがどう変わっていくのかざっくり解説したいと思います。
結論からお伝えすると、こういうことです。
『Web 3.0』で『中央集権』から『非中央集権』へ
一体どういうことなのでしょうか。 詳しくは読み進めてみてください!
Webってどう進化してきたの?『Web 1.0』から『Web 2.0』まで
『Web』の誕生!『Web 1.0』とは
そもそも、最初のWebである『Web 1.0』とはどのようなものだったのでしょうか。
『Web 1.0』、つまり、Webの始まりは一般的に欧州原子核研究機構 (CERN) のティム・バーナーズ=リー氏が『World Wide Web』を開発した1989年になります。
その当時のWebは、当然ながら今とは全く異なるものでした。
例えば、
◎ 静的なサイト(ユーザーの動きに応じて、サイトの内容が変化しないサイト)のみ
◎ サイト製作者が利用者に情報を一方向に共有する
◎ PCのみで利用する
といった形です。
1990年代から2000年代初頭あたりは、PCからダイアルアップで接続し、のろのろと表示されたWebサイトを閲覧する、とするというのがいわゆる当時のWebの利用シーンでした。
それが、『Web 1.0』です。
Webは双方向の時代へ!『Web 2.0』とは
そんなWebが新たな進化を遂げました。
2005年、ティム・オライリーが提唱し、『Web 2.0』の時代が到来しました。
いわゆる、Facebook、Twitterなどのソーシャルメディアが出現し始めた時代です。
『Web 2.0』になり、『Web1.0』の時代からWebがどのように進化をしたかというと、
◎ 動的なサイト(ユーザーの操作に応じてサイト表示が変化する)が出現
◎ サイト製作者だけではなく、利用者もコンテンツをアップロードする双方向な情報共有
◎ PCだけではなく、スマートフォンなどのモバイルでも利用する
という様に、今までPCを持った一部の人たちがWebを利用していた時代から、
ほとんど全ての人がスマホなどモバイル端末から利用し、彼らもコンテンツを提供するインタラクティブな時代がやってきました。
ティム・オライリーは、『Web 2.0』をこのように定義しています。
『旧来は情報の送り手と受け手が固定され送り手から受け手への一方的な流れであった状態が、送り手と受け手が流動化し誰でもがウェブを通して情報を発信できるように変化したウェブを「Web 2.0 」とする』
もう少し簡単に言うと、今みなさんがモバイルからSNSで投稿したりしているような状態、これが『Web 2.0』であるとご認識いただいて結構です。
では、今の『Web 2.0』から進化を遂げた『Web 3.0』はどのような状態を指すのでしょうか。どのような未来が訪れるのでしょうか。
ざっくり解説!次なる進化『Web 3.0』とは
それでは、『Web 3.0』とはいかなるものなのでしょうか。
キーワードは、冒頭でもご紹介した通り、『非中央集権化』です。
『Web 2.0』では、TwitterやFacebook、Youtube、Googleなど様々な人気サービスが誕生し、多くの人々の生活を豊かにしてきました。
しかし、上記のような人気サービスを使用すると、我々の利用履歴は全て収集され、サービスを提供する巨大テクノロジー企業が管理するサーバにより保有されています。
そして、それらのデータはマーケティング・プロモーション活動に励む企業に売られています。
つまり、巨大企業が我々の個人データを集中管理・所有し、高値で売買しているのです。我々は便利な生活を実現することと引き換えに、データの所有権を放棄していたのです。
それが、『Web 2.0』の世界です。
しかし、そんな中『DAPPS (Decentralized Applications)』という新たなテクノロジーが誕生しました。
そして、この『DAPPS』により 『Web 2.0』のような巨大企業が中央集権的にデータを管理していた時代から、分散して管理される非中央集権な時代が到来しようとしています。
もう少し具体的に言うと、
・中央集権的な管理者が存在せず、参加者全員が管理&運営を行う
・データは暗号化され、各地に分散して保管される
・個人のデータの所有権は、個人にあり、自由に削除することができる
といった世界が『DAPPS』により実現されようとしています。
この『DAPPS』により実現される非中央集権的な世界が、『Web 3.0』です。
『DAPPS (Decentralized Applications』とは
それでは、このような『Web 3.0』を実現する『DAPPS』とは一体どういうものなのでしょうか。
『DAPPS』が何かと言うと、いわゆるブロックチェーンで動作するサービスです。
このブロックチェーンのテクノロジーにより、
従来のような一部の企業がデータを集中管理する構成ではなく、参加するユーザーで分散的にデータが自動管理されるような構成になります。
そして、データの所有権は一部の企業に託されず、参加するユーザーがそれぞれの個人データを所有し、コントロールするようになります。
このような、失っていたデータのオーナシップをユーザーに返すアプリケーションが『DAPPS』であり、『Web 3.0』の中核を構成するテクノロジーです。
最後に
この『DAPPS』は、現在はまだまだ発展途上であり、
・手数料が高い
・UI/UXが悪く、使いづらい
などなど課題が多く、普及するまでは2〜3年かかるとされています。
しかし、欧米では個人情報を保護する機運が高まっており、現在のような独占的なサービスプロバイダーにより個人情報が管理されることに不満が募ってきています。
そのため、『Web 2.0』において人気を博したWebサービスを凌駕し、このような『DAPPS』に類するサービスが次なるインフラになると言われています。
このような『Web 3.0』の時代が到来し、新たな変化が生まれたとき、ビジネスチャンスも合わせて出てくると思われますので、ぜひ動向を見守っていきたいですね。